葉っぱに根が生えた
ある日、観葉植物のウンベラータを剪定したときに、剪定した木の葉が美しかったので、水を入れた透明のビンに挿して飾った。
暫くすると葉から根が生えだしてきて、葉っぱに根が生える驚きと、植物の生命力に感動を覚えた。
それから数週間、根はどんどん伸び、葉も青々としている。
土に植えた方が良いか調べると、そもそも葉の茎に根が生えても葉そのものには生長点がないので育たない事がわかった。
根を生やし水を吸い生きようとしても、葉の再生はなく、葉の寿命とともに枯れる儚い運命。
だからなのかな、美しい。
わたしはこのままの姿を維持できないかと思った。
能登の風景
能登半島をドライブしているときに、何となく気になり高速道路を下り、車を停めて散策した。
少し歩くと、目の前には広い野原と遠くまで続く冬の空。日本海の冷たい風に吹かれた背の高い雑草が揺れている。なんだろう。ここに佇んでいると私は自然の一部である感じを覚える。硬くなっていた心がすっとほどけ、心地よい気分になった。
わたしはシャッターを切った。
「あること」ってなんだろう
透明のレジンにそのものを閉じ込めたら物質が確かに「ある」。
写真や動画にそのままを記録しても確かに「ある」。
しかし、その瞬間を永遠に留めたとしても「違う」。
記憶にある五感をフル活用しながら見ても、閉じ込めた瞬間とは違う感情を覚える。
時を重ねれば重ねただけ更に変わってくるようにも思える。
わたしは「あること」とは何かを考え始めた。
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